4.ラミレジィの飼育に適した水温・水質などの環境

ラミレジィを飼育する上で大切な水温や水質と言った飼育環境についてご紹介します。水温・水質は元々は南米原産の為、現地に近い水温・水質で飼育するのが理想です。

コロンビアなどかにら輸入されるワイルドのラミレジィでも水質への適応力は強いのであまり神経質になる必要はありませんが、好ましくない水質で飼育すると体調を崩しやすくなり、病気などにもなりやすいのでなるべく、良い環境で飼育したいものです。

水温については飼育可能な範囲として、23~32度位の範囲なら飼育は可能です。理想的な水温としては26~28度くらいを目安にするのが良いでしょう。

水温計の製品例


マグネット式水温計
水作マグテンプ M

ノーブランド
デジタル水温計


コンパクト水温計
スドー スリム水温計 S

神経質になり過ぎるのは良くありませんが、給餌の際には水温計で異常が無いかを確認するように習慣付ければ、異常が発生してもすぐに対応できるようになります。

飼育に適したpH・硬度について

水質は南米産の熱帯魚に共通する事ですが、基本的に弱酸性~中性が理想です。特に繁殖を行いたい場合はpH6.0-6.5位の弱酸性の水質がベストと言えます。

水質については主にpHとGH、KHの3つにより計測する事が可能です。ポイントとなるのは主にpHの為、面倒でもpHの値は定期的に計測して損はありません。最近は試験紙でpH、GH、KH etc… 色々なデータを1度に計れる便利な製品もあります。

pHは精度の高いデジタル式のpHメーターも安価になってきましたが、あまり計測する頻度が少ない場合、メンテナンスや費用の面からそれほどコストの良いものではなく、使い方次第では大きく狂った数値も出てしまうので注意が必要です。

基本的には水質が弱酸性か、中性なのか、それとも弱アルカリ性なのか、大雑把に把握する事が出来れば充分なのであまり数字ばかりを気にしてしまうと逆に魚の様子を見間違えることにもなりかねません。  ほどほどの所で目安として考えるが良いでしょう。

水質測定器材の製品例


テトラ テスト
6 in 1 試験紙

セラ
pHテスト 15ml
ノーブランド デジタルpHメーター
ノーブランド
デジタルpHメーター

弱酸性の軟水と言う水質の調整については、なかなか初心者の方には難しい難題です。pHや硬度(GH/KH)を下げる薬品なども販売されていますが、使い方を間違えると急激なpHの変動により魚に大きなダメージを与える事もあるので注意しなくてはなりません。

そこでお勧めの方法としては水槽の底に敷く砂にソイルを利用する方法です。この方法ですと、誰でも簡単に弱酸性の軟水と言う環境を作る事ができ、特に調整する事も無く、長期間にわたり水質を安定させてくれるので管理も楽になります。

弱酸性の軟水を作るソイルの製品例



アクアシステム
プロジェクトソイル 2kg


コトブキ工芸
ドクターソイル 2kg


ニッソー(マルカン)
カスタムソイル・ブラック

ソイルの量は水槽の面積によって変わります。 (60cm水槽で約8kg)30cmキューブ水槽なら底面積は半分なので3~4kgほど用意すれば良い計算です。お勧めの方法としてはソイルを使った底面式のフィルターを採用する方法です。

底面式のフィルターは「ラミレジィの飼育に適したフィルターとは」で紹介しています。ソイルは他の敷き砂と比較し、ラミレジィの病気で最も多く発生する「エロモナス症」の発生率が低く抑えられる事も確認されており、飼育にはぜひお勧めしたい商品です。

飼育マニュアル コンテンツ一覧

1.ラミレジィを飼育する水槽の環境について考える
2.ラミレジィの飼育に適したフィルターの種類
3.ラミレジィの飼育に適した餌(飼料)とは
4.ラミレジィの飼育に適した水温・水質などの環境
5.ラミレジィの混泳 – 色々な熱帯魚を一緒に飼育する

魅惑のラミレジィ コンテンツ一覧

■ラミレジィ 種類図鑑 – 多彩な色彩を持つ改良品種の種類と特徴を解説
■ラミレジィ 飼育マニュアル – 必要な水槽の大きさや適した飼料(餌)、水温・水質やフィルターの適正など
■ラミレジィ 混泳マニュアル – ラミレジィ同士の混泳~種類別の相性の良い熱帯魚の紹介
■ラミレジィの繁殖方法 – 繁殖形態~必要な水槽設備、稚魚の育成方法など
■ラミレジィの病気と治療 – 症状と必要な治療に使う魚病薬の種類など
■ラミレジィ Q&A – よくある質問とアドバイス集
■ラミレジィ 水槽紹介 – アクアリストの水槽をご紹介

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