2.ラミレジィの繁殖に挑戦 – 水槽の大きさ、設置環境などに配慮

このページではラミレジィの繁殖に挑戦するために必要な必要な水槽とその環境について紹介します。繁殖に必要な水槽は最低10Lほどの水槽でも可能ですが、水量が少ないほど管理が難しい為、飼育マニュアルの「ラミレジィを飼育する水槽の環境について考える」でも書きましたが、最低でも30L以上の水量が入る水槽をお勧めしたいと思います。

繁殖が成功して生まれた子供たちが育つ事を考えると、45×30×30cmくらいの水槽は用意して頂いた方が理想的です。極端に水量が多ければ良い訳ではありませんが、水量が多いほど水質の安定性も高くなり、繁殖に成功する確率も高くなることが確認させるのも事実です。


総ガラス水槽のレグラスR450(45x30x32cm)
繁殖にはこのサイズの水槽を用意したい所です。

また、単なる飼育と繁殖を目指した飼育で最も大きく異なるのは飼育のスタイルです。飼育のみを楽しむ場合は複数のラミレジィや色々な魚たちを混泳させて楽しむ事が可能ですが、繁殖させたい場合はペアのみでの飼育が原則です。これは他の魚が居ると子育てができないと判断してしまい、子育てを放棄してせっかく産卵した卵や孵化した稚魚を食べてしまう事も少なくありません。

繁殖に使う水槽の大きさによりますが、ラミレジィたちが稚魚を育てるのに大きな支障のない範囲、たとえばネオンテトラを数匹とか、コケ掃除のオトシンクルスを数匹入れると言った程度であれば、繁殖の成功率にはあまり大きな変化は表れにくいはずです。

また、ラミレジィはアピストの様な洞窟産卵型(ケーブスポウナー)と比べ、基質産卵(オープンスポウナー)のタイプは周りの環境による影響を強く受ける為、せっかく産卵しても食卵してしまうケースが多くなります。成功させるためには落ち着いて子育てさせる環境を作る事が第一条件になります。

飼育だけの場合は周囲の環境はあまり神経質になる必要はありませんが、繁殖水槽はなるべく人通りが少なく、静かな環境に設置する事も成功率を上げる大切な要素です。

繁殖は飼育と比べると格段に難易度は高くなりますが、この小さなシクリッドが子連れで泳ぐ微笑ましい姿はラミレジィのファンなら1度は見て頂きたい光景と言えるのではないでしょうか。

ラミレジィの繁殖方法 コンテンツ一覧

1.ラミレジィの繁殖 – 繁殖形態とその習性について
2.ラミレジィの繁殖に挑戦 – 水槽の大きさ、設置環境などに配慮
3.ラミレジィの子育て – 順調に育成するためのフィルター設備
4.ラミレジィの育成 – 初期飼料と稚魚を育てるコツとポイント

魅惑のラミレジィ コンテンツ一覧

■ラミレジィ 種類図鑑 – 多彩な色彩を持つ改良品種の種類と特徴を解説
■ラミレジィ 飼育マニュアル – 必要な水槽の大きさや適した飼料(餌)、水温・水質やフィルターの適正など
■ラミレジィ 混泳マニュアル – ラミレジィ同士の混泳~種類別の相性の良い熱帯魚の紹介
■ラミレジィの繁殖方法 – 繁殖形態~必要な水槽設備、稚魚の育成方法など
■ラミレジィの病気と治療 – 症状と必要な治療に使う魚病薬の種類など
■ラミレジィ Q&A – よくある質問とアドバイス集
■ラミレジィ 水槽紹介 – アクアリストの水槽をご紹介

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