熱帯魚の病気で最も多い「白点病」の症状と治療に必要な薬と対処方法

このページでは、熱帯魚の飼育で最も発生が多いとされる「白点病」の症状と治療方法を掲載します。

ラミレジィが白点病に感染する主な原因は水温や水質の変化による体力の消耗により、免疫力が低下してしまった場合が大半です。白点病の原因は原生動物の一種、繊毛虫の仲間である「イクチオフィチリウス」と呼ばれる生物の寄生によって発病するものとなります。

ラミレジィが元気な状態であれば、免疫で粘膜に付着しても跳ね返すことができますが、ストレスなどの原因で免疫力が低下していると発病する可能性が高くなります。ちゃんと飼育をする事がこの病気の予防には大切ですので、何度も発病するような水槽は環境の見直しを検討した方が無難です。

また白点病の発生が多いパターンとして、ラミレジィを飼育している水槽に新しい魚などを追加した場合です。このような場合は水槽内にほとんど存在しなかった病原体を沢山持ち込む危険性があり、追加した魚などと一緒にラミレジィも感染する危険性があります。

新しい熱帯魚やエビなどを水槽に導入する場合、購入から少なくとも1週間は別の水槽でトリートメントと呼ばれる検疫作業をしてから、メインの水槽へ移動するのが望ましいと言えます。面倒な作業だと思われるかもしれませんが、大切な愛魚たちを守るためには行って頂きたい予防処置です。

ちなみに、このサイトを作っている著者の経営するオオツカ熱帯魚ではラミレジィの白点病を20年以上も目にしていません。本来、ラミレジィに白点病の発生は極めて稀な病気であることもお伝えしておきます。

白点病の病状について

白点病は上記でも書きましたが、「イクチオフィチリウス」と呼ばれる生物の寄生によって発病します。主に体表の粘膜に寄生するもので、白点の大きさはバラツキがありますが、大きな物で0.5~0.7mm程度で卵円形をしています。発病の当初はより小さな白い点の為、早期発見の為にはしっかりと魚の観察を行い、見極める必要があります。

魚そのものに白点病が見られない場合でも、すでに肉眼では見えないほど小さな白点虫の子供が魚の体表などに寄生している場合もあります。粘膜から栄養を吸う事で成長を続けて肉眼で見えるサイズまで成長する為、症状が現れた段階では水槽内にかなり増殖していると考えるべきです。

主な寄生部位は体表やヒレですが、稀に鰓にも寄生する事があります。鰓に寄生した場合は呼吸困難により病死するリスクが高まるため、より適切な治療を進める事が重要です。

白点病の治療方法

白点病の治療は主にシストと呼ばれるイクチオフィチリウスの子供が魚に寄生する前の段階で死滅させるように魚病薬を使い、感染の拡大を防ぐ治療が基本です。すでに付着してしまっている白点は寿命で自然と剥がれ落ちるのを待つ形となります。

古くから利用されている基本的な治療方法として、水温を2度~3度上昇させた後、メチレンブルーを規定量の半分程度の量で使用する治療が行われます。水温を上げるのは、白点病自体が低温を好む性質が強い事と、すでに寄生しているイクチオフィチリウスの寿命を短くする効果を期待するためです。

メチレンブルーのような色素系の魚病薬は水草に大きな影響を与え、枯らしてしまうので治療する場合は魚を別の水槽へ移して行う必要があります。イクチオフィチリウスは感染対象が居ない環境では、長く生きることはできないので治療が終わる頃には元の水槽も問題なく利用できるようになっています。

また、水草に影響の少ない治療薬として、マラカイトグリーンや二酸化塩素の魚病薬も発売されています。魚を取り出して治療できない場合はそれらの魚病薬を利用するのがベストでしょう。


グリーンFクリアーは水に色が付かないタイプの
魚病薬で水草水槽でも使いやすい製品です。

最後に一般的な方法ではありませんが、水槽へ殺菌灯の設置も白点病に有効な手段の一つです。魚にイクチオフィチリウスのシストが付着する前に殺菌灯の紫外線で死滅させてくれます。高価な装置でランプの寿命の問題もあり、扱いにくい部分もありますが、病気の予防には殺菌灯は非常に有効な手段と言えます。


殺菌灯は高価な器具ですが、価格に見合った
病気から魚たちを守る優れた製品です。

ラミレジィの病気と治療方法 – 魚病の種類一覧

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■ラミレジィ 混泳マニュアル – ラミレジィ同士の混泳~種類別の相性の良い熱帯魚の紹介
■ラミレジィの繁殖方法 – 繁殖形態~必要な水槽設備、稚魚の育成方法など
■ラミレジィの病気と治療 – 症状と必要な治療に使う魚病薬の種類など
■ラミレジィ Q&A – よくある質問とアドバイス集
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