A.ラミレジィの体色が薄くなる原因は幾つかのパターンに分類することができます。どのようなパターンに該当するのか、個々の状況によりますので一概に申し上げることはできません。このページではラミレジィの体色が薄くなる代表的な原因を紹介しておきます。
ラミレジィの色が薄い原因1 水槽に馴染んでいないケース
このケースは主に水槽へラミレジィを導入して間もない状態に考えられる原因です。特に通販のように長時間、梱包された真っ暗な環境で維持されていた個体は梱包から取り出した直後は色が薄れているのが普通です。また、水槽にラミレジィを導入した直後も環境の変化で本来の発色を示さないケースは多々あります。
体色の変化が少ないコバルトブルーラミレジィなどはあまり影響は出ないケースが多いですが、気分により体色の変化が激しいレインボーラミレジィやタンジェリンレッドラミレジィなどは環境の変化でしばらく発色が薄れる傾向が強い種類と言えます。
ラミレジィの色が薄い原因がこの不慣れな環境によるケースの場合は水槽に慣れるに従い、色は徐々に濃くなり一般的には1週間~2週間ほどで本来の発色に戻ると考えて頂ければよいでしょう。しばらく経過してもラミレジィの色が薄い場合は別の原因が考えられます。
ラミレジィの色が薄い原因2 保護色により淡い体色のケース
水槽に十分に慣れているにも関らず、体色が薄い場合は周りの環境に合わせた保護色の影響が考えられます。主に考えられるパターンとして、水槽がベアタンクである場合や敷砂(ソイルも含む)の色が明るい色の場合が該当します。
このようなケースの場合、ベアタンクの場合は水槽の底に黒っぽい塩ビ板やアクリル板を敷いてみたり、砂の場合は暗い色合いの製品に変更することにより改善することが可能になります。アクリル水槽は底の部分も基本的に透明なので、水中ではなく水槽の下に色の付いた板を入れるほうがお勧めです。
ラミレジィの色が薄い原因3 合わない水質で飼育しているケース
ラミレジィに限った事ではありませんが、熱帯魚の飼育で最も良い発色を楽しめるのは、その魚たちにとって理想的な水温・水質であることが条件になります。上記2つの原因が考えられない場合はみの部分を調べてみる必要があります。
ラミレジィを飼育する水温・水質については飼育マニュアル4に詳しく書いてありますが、理想的には水温25℃~28℃、弱酸性の軟水が条件だと考えましょう。一時的なら問題ありませんが、理想から外れた環境下での飼育は発色の問題と共に病気などにもなりやすくなるので周囲が必要です。
ラミレジィの色が薄い原因4 体調を崩しているケース
これまでのケースに当てはまらない場合、ラミレジィが何らかの理由で体調を崩している可能性が考えられます。発色は健康のバロメーターと言えるものですので、良い発色をしている個体は原則として健康であることに等しいと考えて良いでしょう。
単純に衰弱による発色の低下もありますが、病気の初期症状として現れるケースもあります。特にラミレジィが最も罹りやすい病気の一つ、エロモナス症は発色が悪くなる傾向があるので、初期症状としてよく観察することも大切な飼育管理の一環です。
ラミレジィの色が薄い原因5 薬剤による影響を受けているケース
最後に普通の飼育環境ではあまり関係の無いケースとなりますが、薬剤の影響で発色が悪くなる場合です。病気の治療に薬を使っていない場合に当てはまることはありませんので、考えられるケースは限定的です。
発色が悪くなる主な魚病薬は寄生虫の駆除に利用されるトリクロルホン系の魚病薬です。観賞魚用の魚病薬では【リフィッシュ】や【マゾテン液】などがトリクロルホンを主成分とした薬になります。
トリクロルホン系の魚病薬を使うと魚の体質にもよりますが、発色が悪くなるケースが多く見られます。但し、これは薬による一時的な現象なので、薬の効果が消えるにつれて発色も元に戻るので心配はありません。
魅惑のラミレジィ コンテンツ一覧
■ラミレジィ 種類図鑑 – 多彩な色彩を持つ改良品種の種類と特徴を解説
■ラミレジィ 飼育マニュアル – 必要な水槽の大きさや適した飼料(餌)、水温・水質やフィルターの適正など
■ラミレジィ 混泳マニュアル – ラミレジィ同士の混泳~種類別の相性の良い熱帯魚の紹介
■ラミレジィの繁殖方法 – 繁殖形態~必要な水槽設備、稚魚の育成方法など
■ラミレジィの病気と治療 – 症状と必要な治療に使う魚病薬の種類など
■ラミレジィ Q&A – よくある質問とアドバイス集
■ラミレジィ 水槽紹介 – アクアリストの水槽をご紹介